インド首相 Shri Atal Bihari Vajpayee様
喜納昌吉さんと【すべての武器を楽器にピースメーカーズネットワーク】の皆様が貴国を訪問されるにあたり、一言メッセージをお送りいたします。
「戦争の世紀」であった20世紀、ヒロシマは被爆者を先頭に核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を訴え続けてきました。しかし残念ながら、21世紀を迎えた今、依然として地球上には大量の核兵器が存在し、環境破壊も深刻さを増すほか、昨年9月に米国で発生した同時多発テロなどのテロリズムの蔓延など様々な形をした暴力が地球を覆い尽くそうとしています。
21世紀こそ、あらゆる暴力から解き放たれた、核兵器のない「平和と人道の世紀」にしなければなりません。人道とは、生きとし生けるもの全てを大切にする態度であり、和解を重んじ、暴力を否定し理性と良心に従って行動する姿勢です。私たちは、世界の指導者が核兵器廃絶の強い意志、そして和解や人道を重視する勇気を持ち、核軍縮や紛争の平和的解決に真撃に取り組むよう、国際世論を一層高めていく必要があります。
その意味で、すべての武器を平和のモニュメントに変えるという喜納さんをはじめとするネットワークの皆さんの平和への取組みは誠に意義深いものと思います。このたびのコンサートの開催に向けて御尽力下さった貴国の関係者の皆様に深く敬意を表しますとともに、今後とも、広島とともに平和と人道の21世紀を創り出す大きなカになっていただくことを御期待申し上げます。
最後になりましたが、貴殿の御健勝と貴国の今後ますますの御発展を祈念いたしまして、私の御挨拶とさせていただきます。
平成14年(2002年)2月11目
広島市長 秋葉忠利